こんにちは!就活のトナリです。
就活を始めると、マイナビやリクナビなどの「ナビサイト」と並んで、「就活エージェント」という言葉をよく耳にするようになりますよね。
「無料でプロがサポートしてくれる!」と聞くと魅力的に思えますが、一方で、
- 「なんで全部無料なの? 怪しくない?」
- 「無理やり企業に入社させられたりしない?」 と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
たしかに口コミなどを見るとマイナスなことが書かれていることが多いです。そこで今回は、元マイナビの人だからこそ知っている就活エージェントの本当の仕組み、無料で使えるカラクリ、そして利用する際のリアルな注意点などを、中立的な視点で解説します!
1. そもそも「就活エージェント」とは?ナビサイトとの違い
まずそもそもの話ですが、普段みんなが使っている「マイナビ」などのナビサイトと、「就活エージェント」の一番の違いは「人のサポートがあるかどうか」です。
- ナビサイト: 自分で求人を探して、自分でエントリーする(セルフサービス型)
- 就活エージェント: あなた専任のアドバイザーがつき、求人紹介から面接対策まで一緒に伴走してくれる(フルサポート型)
イメージとしては、部屋探しで「ネットで物件を眺める(ナビサイト)」か、「不動産屋の窓口に行って、希望に合う部屋を紹介してもらう(エージェント)」かの違いです。
2. なぜ無料?就活エージェントの「ビジネスの仕組み」
「手厚いサポートが全部無料なんて、後から請求されたりしない?」と心配になるかもしれませんが、安心してください。学生側からお金をもらうことは100%ありません。
なぜなら、就活エージェントは「企業側からお金(紹介手数料)をもらうビジネス」だからです。相場は1名採用につき平均100万円前後です。理系の学生などは貴重なため、もう少し高く設定されていることが多いですね。つまり、もしあなたがエージェント会社を通じてどこかの企業から内定をもらって入社した場合、あなただけのために約100万円のコストがかかっているわけです。
💰 エージェントのビジネスモデル
- 学生がエージェントに登録する
- エージェントが学生を企業に紹介する
- 学生がその企業に「内定・入社」する
- 企業からエージェントへ、報酬(成果報酬)が支払われる
企業側は「自社に合う優秀な学生をピンポイントで採用したい」と考えているため、エージェントにお金を払ってでも効率よく採用活動をしたいという背景があります。だからこそ、学生の皆さんは最初から最後まで完全無料で使えるのです。これを踏まえたうえでさらに細かい仕組みをこれからお伝えします。
3. 【元マイナビ社員のぶっちゃけ】知っておくべきエージェントの裏事情
仕組みが分かると、「じゃあ、どんどん使えばいいじゃん!」と思うかもしれませんが、ここで少しだけ元・中の人としてのぶっちゃけ話をします。非常に重要なことなのでしっかりご覧ください。
1.エージェント会社が紹介してくれる企業

あれ?希望した業界とは違う企業を紹介されたぞ?
エージェントを使ったことがある方は、紹介してくれる求人にこのような違和感を覚えたことはありませんか?エージェントが紹介してくれる企業には傾向があります。例えばテレビ業界に入りたいんですと言っても絶対その業界は紹介してくれません。なぜなら、その業界の求人を取り扱っていないからです。
これは私も学生時代に勘違いしていたことなのですが、エージェントは自社のナビサイト上から求人を厳選して探しているわけではありません。エージェントに登録している企業しか紹介ができない仕組みなのです。なので、「ナビサイト上にはテレビ業界の求人あるのになんで紹介してくれないんだろう、、、」というのは、そのテレビ会社はエージェントに登録をしていないから紹介ができないというわけです。じゃあどんな企業がエージェント登録しているのか?これは大きく分けて2パターンあります。
- 特定の人材がほしい企業(女性、国公立大学の学生、TOEIC700点以上など)
- ナビサイトに載せても採用ができない企業(応募が来ない)
まず一つ目についてですが、これは前述したビジネスモデルの項目の続きになります。ナビサイトはルールとして「女性歓迎!」や「国公立以上募集!」という差別的な表記ができない決まりになっています。そのため、女性社員不足だから本当に女性学生しか採用したくないつもりでも、それを知らない男性学生からもガンガン応募が来てしまうわけですね。しかしエージェント経由であればそういったルールは無く、上記のような学生を厳選して探してくれるため、効率の良い採用活動ができるというわけです。他にもどんな要望があったか、私が今まで経験した例をいくつかご紹介します。
・転勤OKな人
・地元が○○エリアの人
・容姿端麗な人
・アルバイト経験がある人
・コミュニケーション能力が高い人
・数字に強い人
・高校か大学までスポーツをしていた人 など
なので、「希望していない企業を紹介された!」というのは学生側の口コミでよく見るエージェントあるあるですが、これはその学生が逆に企業側の要望基準を満たしているから紹介したという可能性もあります。正直ダメな例ですが、エージェントが学生の希望を無視して適当にやっているわけではなく、そういった背景があることも覚えていてくださいね。
続いて二つ目です。少子化の現代においてはこっちの理由で使っている企業の方が多いかもしれませんね。例えばマイナビって何社の求人を掲載しているか知ってますか?正解は30000社以上です。当然埋もれてしまって見られもしない企業が一定数存在します。高い掲載料を払って一人も応募が来なかったなんてザラです。しかしテレビ業界などキラキラした企業はどうでしょう?掲載しているだけで山ほど応募が来ますよね。採用人数も数十人と採りますから、エージェントを使ったらとんでもない額がかかります。なのでエージェントはテレビ業界の求人を取り扱っていないというわけです。
話は戻りますが、そのような埋もれてしまっている企業がいて、エージェントに依頼をしたとしましょう。するとエージェントから学生に「求人紹介」という形で必ず知ってもらえるため、学生との接点が持てる確率が格段に上がります。反対に学生もナビサイトだけ使ってたら見落としていた/見向きもしていなかったはずの企業を知ることができるというわけですね。うまくマッチングした際は、学生から「こんないい企業あったなんて知りませんでした!」企業から「こんないい学生と巡り合わせてくれてありがとう!」という感謝の言葉をいただくことがあり、それがエージェントのやりがいだと私は思っています。
2.エージェントの1日
元アドバイザーだった私から、参考までにエージェントの一日についてざっくりお伝えします。普段は面談の時しか話すことないことが多いですが、裏ではこんなことをしています。(※エージェント会社による)
まず2つの職種が存在します。分業でやっているところもあれば、一人で両方やっているところもあります。ちなみに私はそれぞれを数年ずつ経験しています。
■キャリアアドバイザー(CA):学生担当。面接練習の対応をしたり求人紹介をしたり履歴書添削など就活に関するプロフェッショナル。
9:00 出社
9:30 朝のミーティングor新しい求人の棚卸し
10:00 学生との面談or面談が無ければ新規学生呼び込みのテレアポ
12:00 昼食
13:00 午前中と同様(繁忙期は1日に6人と面談することも)
17:00 事務処理
18:00 帰宅
なんか登録もしてないのにやたら面談勧誘の電話やらメール来るんだけど、、、という学生たくさんいると思います。キャリアアドバイザーからすれば手持ちの学生がいなければ売り上げを作れません。だから片っ端から電話やらメールを送って面談に呼び込んでいるわけですね。(私は1日100件以上電話してました)
■リクルーティングアドバイザー(RA):企業担当。求人票を作ったり、内定を出してもらえるように交渉するなど営業に近い仕事。
9:00 出社
9:30 朝のミーティングor新しい求人の棚卸し
10:00 企業に訪問して商談or商談が無ければ新規企業契約のためのテレアポ
12:00 昼食
13:00 午前中と同様。求人票作成など。
18:00 帰宅
3.エージェントの立ち位置
エージェントが企業からお金をもらう仕組みであることと、営利目的の企業である以上、アドバイザーにも「今月は◯人の入社を決めよう」という目標(ノルマ)がどうしても存在します。
そのため、アドバイザーによっては以下のような動きをすることがあります。
- 前述したようにあなたの希望とは少しズレていても、「内定が出やすい(受かりやすい)企業」を勧めてくる
- 内定が出たときに、「もうここで就活終わりにしよう!」と強めに承諾を迫ってくる
これはアドバイザーが悪い人というわけではなく、ビジネスの構造上、起こり得ることなんです。この「大人の事情」を、頭の片隅にサラッと入れておくことが、騙されないための第一歩になります。
4. 就活エージェントを使う「メリット」と「デメリット」
早期の段階からエージェントを使うべきか判断するために、良い面と悪い面をフラットに比較してみましょう。
👍 メリット
- 自己分析や面接の練習相手になってくれる (最初の頃は、大人の面接官と話すだけで緊張するので、良い練習になります)
- 非公開求人を紹介してもらえる (ナビサイトには載っていない、隠れた優良企業に出会えるチャンスがあります)
- 選考のフィードバックがもらえる (「なぜ落ちたのか」を企業側から聞き出して教えてくれるため、次に活かせます)
- 今まで見ようとも思ってこなかった企業と巡り合える(学生の狭い視野を広げて、新たな可能性を見出してくれます)
👎 デメリット
- アドバイザーの質にバラつきがある (新人アドバイザーや、相性が合わない担当者に当たるとストレスになることも)
- 自分のペースを乱されることがある (連絡が頻繁に来たり、選考を急かされたりすることがあります)
- すべての企業を網羅しているわけではない (超大手企業や、エージェントを使っていない企業の求人は紹介してもらえません)
5. 初心者向け:就活エージェントを「賢く使い倒す」3つの鉄則
エージェントは「お任せ」にするのではなく、「自分が主導権を握って使い倒す」のが正解です。就活初期の皆さんが失敗しないための鉄則を3つ伝授します。
鉄則①:最初は「自己分析」や「面接練習」の場として使う
「まだ行きたい業界が決まっていない」という状態で行っても全く問題ありません。むしろ、「一緒にキャリアプランを考えてくれる壁打ち相手」として使いましょう。
鉄則②:合わない、強引だと感じたら「担当者変更」をする
もし「この人、やたら特定の企業を推してくるな」「話を聞いてくれないな」と感じたら正直ハズレのアドバイザーです。務局にメールして担当者を変えてもらうか、それでも改善されなけば利用をやめてOKです。断ることに罪悪感を持つ必要はありません。
鉄則③:ナビサイトとの「併用」を大前提にする
エージェントから紹介される企業だけに絞るのではなく、自分でもマイナビ等で視野を広げつつ、補助ツールとしてエージェントを使う2軸で進めるのが、一番納得のいく就活が選べる方法です。
まとめ:仕組みを理解して、就活の強力な味方にしよう!
就活エージェントは、決して怪しいボランティアではなく、企業と学生を繋ぐ立派なビジネスです。
だからこそ、「相手も仕事なんだな」とドライに理解しつつ、利用できるメリット(面接対策や非公開求人)だけを賢く吸収していくスタンスが最強です。
就活を始めたばかりの今だからこそ、まずは1〜2社登録してみて、「大人のプロに就活の基本を教えてもらう」くらいの軽い気持ちで試してみてはいかがでしょうか?
皆さんの就活が納得のいくものになるよう、応援しています!


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